●ベネフィットこそクリアに。

Web というメディアの大きな特徴は、「ユーザーが能動的に取りに来るオンデマンドコンテンツ」であると言うことです。そのため、サイトを訪れるユーザーにとって何のメリットがあるのかというベネフィット(利益)を分かり易く伝える事が求められます。明確なコンセプトなしに情報を詰め込むと、ユーザーは何のベネフィットがあるのか理解できず、結果としてそこに再び情報を取りに来るという能動的なアクションに繋がらなくないのです。
・コンセプトが明確か(ピンポイント)
・ユーザーにとってのメリットが分かり易いか(ベネフィット)

●ターゲットを具体化する。

・誰が使うのか?
対象・目的・年齢層・性別など(ターゲットの定義)
これを決めることで、デザインの方向性や表現方法が決まってきます。
・いつ使うサイトなのか?
ユーザーニーズと動機の確認
・どこで使うサイトなのか?
OS・接続スピード・接続場所・ブラウザ・ディスプレイ解像度など(ユーザー像の具体化)
・どうやって使うのか?
具体的になってきたターゲットユーザーが、サイトにたどり着くまでの道筋を考える。

●心を動かす語りかけ。

せっかく公開したWebサイトも、対象ユーザーに読んでもらい、どのようなサービス・商品なのか瞬時に理解してもらい、興味を持続させる必要があります。さらにそのサービス・商品がどんなに有意義で、どのように生活を豊かにするのかなどを描いてやると、具体的な購買・申し込み行動につながりやすくなります。
そんな、ユーザーの心を動かす力のあるライティング(レスポンスライティング)が、他の媒体以上にWebサイトには必要になります。

●やさしいナビゲーション。

検索エンジン経由での来訪者は今は、トップページからやってくる訳ではないのです。トップページからの来訪者は、平均すると総訪問者数の25%程度。残り75%の人は、別のページを入り口にして直接やってきます。キーワード検索、リスティング広告、最近ではRSSやブログに張られたリンクなど、サイトを初めて訪れるルートがどんどん増え、トップページ以外が入り口になることが多くことによります。
例えば、トップページ以外の、深い階層のページを入り口にした場合、目次を通らないから、初めての訪問者は
1. どこの会社のサイトなのか、わからない状態で入ってくる
2. サイトに全体としてどんなことが書かれているのか、まだ理解できていない
という状態となるのです。訪れたページに「戻る」というリンクがあっても、どこに「戻る」のか想像がつかないものです。
それだけに、誰にでもわかりやすい、やさしいナビゲーションが重要となります。

●いいところ取りのブログ日記。

1.ブログは更新がラク!
ホームページの更新が、パソコンでメールを書くのとほぼ同じ程度に手軽に更新できてしまう。
2.検索エンジンに上位表示されやすい
ブログは、ホームページ記述言語の文法に忠実な書式でホームページが生成されます。これは検索エンジンのコンピュータ・プログラムにも理解しやすいため、ヤフーやグーグルなどの検索結果画面で上位に表示されやすくなります。
3.ping送信とRSSで更新を広く知らせる
ネット上には様々なブログサイトの情報を集めて紹介する、ブログの窓口サイトがいくつもあります。自分のブログを更新した時、それら窓口サイトに向けて更新情報を送信すると、更新速報として公開されるため、窓口サイトに集まるたくさんの人に見られるチャンスが増えるのです。
4.ブログには2つのコミュニケーション機能、「コメント」と「トラックバック」がついていて、双方向の対話が簡単にできることも大きな魅力です。
このように、いいところ取りのブログですが、弱点もあります。
1.重要商品・定番商品が消える。
新しい、新鮮な情報ほど上に表示され、古い情報は下の方へ自動的に後送りしていくのがブログの1つの特徴です。このことは、個人の日記ブログやニュースサイトには好都合かも知れません。
2.いかにもブログ的なレイアウト。
普通にブログを作ると、いかにもブログ、という感じの日記レイアウトになります。
ビジネスとして、「これで本当に自社の商品・サービスを魅力的に見せられるだろうか?」と考えた場合、どう見ても非ブログの競合他社ホームページの方がよく見えるはずです。
3.わかりにくいメニュー・ナビゲーション。
アーカイブ、カレンダー、最近のトラックバック…。たぶん初心者にはまったく意味不明な言葉ですが、これらはブログでよく見かけるブログらしいメニューです。しかし、慣れない人にとっては一体どこをクリックして見ていけばよいのかわかりません。
ビジネスにブログをうまく利用するためには、ブログの短所を克服しながら、長所を活用する工夫が大切なのです。
例えば、すでにWebサイトがある場合は、そこに手を入れずに、新規にブログを立ち上げ、フォローアップする方法です。社長ブログ、店長ブログ、企業の広報ブログなどの多くはこの方法によります。企業内個人のパーソナルな側面から情報発信するのに向いています。

●検索キーワードの重要性。

・検索キーワードに沿ったタイトル&説明文
「タイトル&説明文の内容を検索キーワードに沿った内容にする」ことが、基本中の基本です。 キーワード広告のターゲットとなる見込み顧客は、その検索キーワードに興味・関心をすでに持っているのである。したがって、その検索キーワードと関連性の高い情報のあるサイトだと、直感的に理解できるようにすることがクリック率を高める近道なのです。
・訴求ポイントを明示したタイトル&説明文
検索結果画面に、自分の求める情報と関連性が高いと思われるリンク先が複数あった場合、あなたは何を判断材料にしてクリックしますか。通常は、タイトル&説明文によって訴えかけられるサイトのアピール内容から、自分の嗜好にあったサイトを選ぶことでしょう。
したがって、タイトル&説明文には見込み顧客が好むような訴求ポイントを盛り込むことが重要なのです。

●顧客を安心・納得できる情報量。

売り上げを上げる営業マンがやっていることは、あなたのサイトで実現できているか?
営業も Webサイトも同じで、お客様が安心してつきあえるということが最も大事です。このことを大前提として、先ほど挙げた、好かれる営業の条件は、あなたのサイトでは実現できているでしょうか?
・商品知識が豊富
・役に立つ情報を教えてくれる
・クレームへの対応が素早く確実
・アフターフォローが良い
・こちらに合わせた提案をしてくれる
商品は掲載されているけれども説明が足りなくないですか?システム連携がうまくいっておらずクレームへの対応が遅れるということはないですか?リピーターに対してのフォローはできていますか?お客様に合わせて適切なタイミング、適切な位置で情報を提供できていますか?

●手軽になった動画コンテンツ。

印象的・効果的な表現方法に、動画コンテンツがあります。100の言葉より1枚の写真。さらにはそれ以上に動画でしか表現できないこともあるのではないでしょうか。

●ブランディング。

Webサイトにおけるブランドは、ユーザがそのサイトでどのような経験をしたかで決まります。つまり、単純にデザイン性だけではなく、総合的に質の高いサービスが提供されているかどうかで判断されるのです。
これは、Webサイトを訪問するユーザは何らかの目的を持っているためです。
テレビCMや街角のポスターでは、まず認知されるためにユーザの興味を引き、見てもらうための動機付けを行わなければなりません。そのため、奇抜なデザインなどの何らかの施策(アテンション)が必要となります。しかし、Webサイトで重要になるのはユーザの要求に対応する情報であり、サービスになります。
この特性を見落とすと、いたずらに目を引くことに注力し、情報認識を妨げるようなデザインを行い、総合的なサービスの質を落してしまう結果に陥ってしまいます。

e-design
  ●ご意見・お問い合わせはこちらからどうぞ。 Copyriht(c) e-de・sign. All rights reserved.